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映画三昧

2022-02-10

庭の花壇に11月に植えたチューリップの球根、土からちょこっと芽が頭を出していました。

日中の日差しが変わってきて、少しづつ近ずく春を感じています。

 

先日久しぶりに映画を観に行ってきました。

珍しく地元の映画館での上映だったので、朝と夜と2本立てコースです。

1本目は「グランド・ブタペスト・ホテル」「犬ヶ島」の作品ですっかり虜になったウェス・アンダーソン監督の「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊」(タイトル長すぎ…)を観に行ってきました。

独特の映画の作り方をする監督さんで、1シーンがまるで絵画を見ているような感覚。魅力的な登場人物、インテリアやがファッションもお洒落!

途中イラストレーションも組み込まれて、これまたコミカルな展開でとことん魅せてくれました。

購入を決めていたパンフレットの内容もビジュアル本並みの格好良さで最後まで大満足でした。

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2本目は「CODA 愛の歌」自分以外は耳の聞こえない家族と暮らしている高校生のルビーの成長の物語。

実際耳が聞こえない家族役の俳優さんを起用しての撮影したというエピソードを聞いて、手話が身についてぎこちなさがない事に納得しました。

ルビーは家族の中で唯一の健常者、自分が居なければ家族は社会から置いていかれるという思いと、自分の大好きな音楽の道を進みたいという思いと葛藤します。

家族を思うがあまり自分を犠牲にしてしまう、いま社会で問題になっているヤングケアラーと重なりました。

ネタバレになりますが、学校の合唱部の発表会に家族が見にくるシーンで、彼女が歌っている途中演出で急に音がなくなったんです、その時にこれが両親、お兄さんの音のない世界なんだと、わかっていながら実際聞こえなくなって改めてこの音のない世界を一瞬の疑似体験でハッとさせられました。

両親が実際の歌声を感じられなくとも、周りの空気感、見ている人の表情で歌の素晴らしさを知り、背中を押します。

これも愛するがゆえの決断。簡単ではないけれど皆が犠牲の人生でなく自分の人生を歩めたらと思いました。

 

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一目惚れのG•B•H

2014-06-27

最近最寄り駅に映画館が出来たので、ちょっとそこまで感覚で映画が観れる環境になったと嬉しい思いです。

4月から待ちに待った「グランド・ブダペスト•ホテル」なかなか時間が取れなくて、ようやく映画館へ観に行ってきました。

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作品を選ぶ基準は「雰囲気」←(色々な事で、かなりこれポイントな私です。)

新聞の夕刊で映画の紹介をしている欄が好きで(特に何作品も縦帯で紹介したりしたもの)その写真や少しの紹介文等で「なんとなくいいなぁ」と思ったものを見に行きます。

しかしこれがなかなか当たるのです(あくまで私の好みだったと言う事ですが)

今回はファッション雑誌のサイトの記事で見つけたものです。「お菓子のようなピンクのホテル」そのビジュアルに一目惚れ♡

 

実際映画の中には、それとリンクするかのように菓子店の菓子箱のピンク、カラフルなお菓子、赤い壁のエレベーター、各ホテルのキーのタッセル、ホテルのユニフォームのダークパープルに真っ赤なパイピングの組み合わせ。視覚だけでも十分ワクワクします。ストーリーがミステリーと忘れるくらい…。

とはいえやはりミステリーなので、一気にダークな色合いになったり、人が殺されたりするシーンがあります。それが気持ち悪くないのですね。基本ホラーや戦闘ものは駄目なのですが、なんだかコミカルな印象さえ受けました。

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出演しているキャストの方々も魅力的です。脇役なのにキラリとひかる、気になる方ばかり。

あっという間にエンドロール、ストーリーは明るくないものの、流れるバラライカ(ロシア産のマンドリン)が軽快な気持ちにさせます。

これを機にウェス•アンダーソン監督の他の作品も観たいと思いました。

 


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