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扉のむこうから

2014-07-13

星とたんぽぽ
       金子みすゞ

青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきにだァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

 

過去にCMで使用されていたのが切っ掛けで知った詩です。

心地よい言葉のリズムと「見えぬものでもあるんだよ」という

言葉のインパクトさに学生の私は思わず手を止めて見ていた事を思い出しました。

 

見えていると明瞭でわかりやすいけれど、

見えない部分が存在し、それから見えてくるものがある。

見えぬものと見えるものは繋がっている…

 

見えないものもしっかり築き、そして見えるものへとつなげて行けたらと

本棚の扉のむこうから感じた思いでした。

 

IMG_2424のコピー

 

 


息抜きに1冊

2014-05-29

先日図書館でタイトルが気になって借りた1冊

「週末、森で」益田ミリさんの漫画です。

IMG_3687

最初は小説かと思っていたので借りようか一瞬悩みましたが、制作の息抜きにもちょうどいいかなと思い直して借りる事に。

益田さんのイラストはシンプルで素朴なところが魅力的です。

ストーリーは…

主人公の田舎に住み始めた早川さんとお友達のまゆみちゃんとせっちゃんのお話です。

 タイトル通り週末にお友達のまゆみちゃん、せっちゃんが早川さんの家に遊びに来て、自然に触れて新しい発見に驚いたり喜んだりの楽しい時間を過ごします。そしてまたいつもの日常の生活へ。

毎日の仕事で悩んだり、疲れたりと色々なストレスとぶつかりながらも、田舎での出来事(毎回早川さんの何気ない一言が、回想シーンであるのですが)を思い出しながら考え、自分なりの答えを見つけて過ごしていきます。

そんな日常的なストーリーでハラハラドキドキの内容では無いですが、ほのぼのタッチでじーんと感じる素敵な1冊でした。

 


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