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扉のむこうから

2014-07-13

星とたんぽぽ
       金子みすゞ

青いお空のそこふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまでしずんでる、
昼のお星はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきにだァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根はめにみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。

 

過去にCMで使用されていたのが切っ掛けで知った詩です。

心地よい言葉のリズムと「見えぬものでもあるんだよ」という

言葉のインパクトさに学生の私は思わず手を止めて見ていた事を思い出しました。

 

見えていると明瞭でわかりやすいけれど、

見えない部分が存在し、それから見えてくるものがある。

見えぬものと見えるものは繋がっている…

 

見えないものもしっかり築き、そして見えるものへとつなげて行けたらと

本棚の扉のむこうから感じた思いでした。

 

IMG_2424のコピー

 

 


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