庭の花壇に11月に植えたチューリップの球根、土からちょこっと芽が頭を出していました。
日中の日差しが変わってきて、少しづつ近ずく春を感じています。
先日久しぶりに映画を観に行ってきました。
珍しく地元の映画館での上映だったので、朝と夜と2本立てコースです。
1本目は「グランド・ブタペスト・ホテル」「犬ヶ島」の作品ですっかり虜になったウェス・アンダーソン監督の「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊」(タイトル長すぎ…)を観に行ってきました。
独特の映画の作り方をする監督さんで、1シーンがまるで絵画を見ているような感覚。魅力的な登場人物、インテリアやがファッションもお洒落!
途中イラストレーションも組み込まれて、これまたコミカルな展開でとことん魅せてくれました。
購入を決めていたパンフレットの内容もビジュアル本並みの格好良さで最後まで大満足でした。
2本目は「CODA 愛の歌」自分以外は耳の聞こえない家族と暮らしている高校生のルビーの成長の物語。
実際耳が聞こえない家族役の俳優さんを起用しての撮影したというエピソードを聞いて、手話が身についてぎこちなさがない事に納得しました。
ルビーは家族の中で唯一の健常者、自分が居なければ家族は社会から置いていかれるという思いと、自分の大好きな音楽の道を進みたいという思いと葛藤します。
家族を思うがあまり自分を犠牲にしてしまう、いま社会で問題になっているヤングケアラーと重なりました。
ネタバレになりますが、学校の合唱部の発表会に家族が見にくるシーンで、彼女が歌っている途中演出で急に音がなくなったんです、その時にこれが両親、お兄さんの音のない世界なんだと、わかっていながら実際聞こえなくなって改めてこの音のない世界を一瞬の疑似体験でハッとさせられました。
両親が実際の歌声を感じられなくとも、周りの空気感、見ている人の表情で歌の素晴らしさを知り、背中を押します。
これも愛するがゆえの決断。簡単ではないけれど皆が犠牲の人生でなく自分の人生を歩めたらと思いました。